創作キャラ紹介② グラフィティ

キャラ紹介第2回はインパクトことアレックスの小学校以来の幼馴染で、彼がリーダーを務めるヒーローチーム「エクスプローラーズ」のメンバーでもあるヒーロー「グラフィティ Graffiti」について紹介していきます。
彼というキャラクターが生まれた時期は、実はインパクトが生まれてからしばらく経ちます。なぜかと言うと、彼の特徴の一つである「スーパーヒーローオタク」な所は、驚くことにインパクト自身の初期案にあったからです。ただ、その頃から「グラフィティ」の外見的特徴のメモなどは見られるので、恐らく頭の中にはあったのだと思います。そのアイデアと、元々インパクトの持っていた「スーパーヒーローオタク」な所、さらに諸々の要素を組み合わせ、いまのグラフィティが生まれたというわけです。
グラフィティは所謂「ギフテッド」ではないヒーローの1人です。「エクスプローラーズ」の中でギフテッドではないヒーローは彼を含め2人しかおらず(もう1人、厳密にはギフテッドではなく魔術を扱うヒーローがいますが、彼については後ほど)初期メンバー4人の頃は彼1人でした。そして彼は特別強いわけでもありません。そんな彼はなぜヒーローをしているのでしょうか。
グラフィティこと「スタン・コバーン Stan Coburn」 は、前述の通り、前回の記事で言及したアレックスの幼馴染にあたります。内気で臆病、隅っこでひたすら絵を描いたり読書したりしていた彼は、小学校の頃※そんな性格のためいじめられていました。ある日そんなところを助けてくれたのがアレックスで、以来2人は幼馴染、唯一無二の親友になり、やがて高校生になる頃には親友を超えた特別な関係になっていきます。
アメリカの学校制度について市長はまだよく分かっていないので、以後日本の学校制度に当てはめた形の解説になることを御容赦ください。「それ相当の年齢なんだな」とぼんやり考えてくださるとありがたいです。
そんな彼ですが、やはり元は2人は「人気者」と「いじめられっ子」。アレックス自身は優しく接してくれるものの、周りから、そして何より自分自身から感じる負い目を克服できずにいました。
そんなある日、ふとつけたテレビでやっていたのが、街で活躍するスーパーヒーローたちのニュースでした。ここから彼はスーパーヒーローオタクになり(この世界にもアメコミなど実在するヒーローを使った商品が存在します。映画スパイダーバースにおけるスパイダーマンの扱いや、映画インフィニティウォーで言及されたコラボアイスのようなイメージですね)ますが、彼を何より惹き付けたのは、表舞台にほとんど立つことなく、自分達のやり方で人々を助ける「ヴィジランテ」達でした。これなら自分でもなれる、そう思ったスタンは、寄せ集めの材料でコスチュームを作り、「グラフィティ」として活動を始めます。とはいえ最初から全て上手くいく訳ではなく、何度も危ない目に遭い、ボロボロになりながらも彼は活動を続けました。その原動力はニュースで見たヒーロー達でもありましたが、一番底にあったのはアレックスに助けてもらった時のことでした。「アレックスなら絶対に困っている人を見捨てない」。後にギフテッドになり、同じ経験を別の角度から教訓にしてヒーローへの道を歩み始めたインパクトの傍にグラフィティがチームメイトとして並び立っていることを考えると、中々感慨深いですね。
さて、ここからはグラフィティを細かく見ていきましょう。
まず外見ですが、コスチュームは凡そヒーローのそれではありません。猫耳のついたニット帽にパーカー、バンダナ、サルエルパンツ(でいいのでしょうか?僕はあまりファッションに明るくないので間違っていたらごめんなさい)と、ストリート系を意識した見た目になっています。ドクロマーク入り猫耳ニット帽(長い!)の元ネタはランナウェイズのモリーや、キッドカイジュウのフードなどに影響されています。
なぜこういったコスチュームなのかは不明ですが、メタ的なことを補足すると、スーパーヒーローらしい見た目でギフテッドのアレックスと対照的な存在にするため、またスタン自身の可愛い系の素顔や大人しい性格とも対照的なものにするため、というのがあります。素顔が完全に隠れていることも相まって、スタンがグラフィティの中の人であるとは中々想像しにくいでしょう。バンダナとニット帽の間から見える目がキツめの白目なのは、インパクトと同じドミノマスクを使用している為です。初期は後述するスプレー缶で黒く塗りつぶしていたのですが、落とすのが大変だという理由で後にマスクに変えています。スプレー時代のペンキを吹きかけたような形状をしているのが特徴です。
そんな彼の武器は3つあります。以下に見ていきましょう。
①スプレー缶
グラフィティの名に恥じず、彼は武器としてスプレー缶を使います。初期は普通のスプレー缶を目潰しとして使っていた程度でしたが、徐々に特殊な配合をしたスプレー缶を自作するようになりました。小さい頃から本の虫だったスタンは理系科目において非常に高い能力を持っており(この辺りの設定はスパイダーマンに影響されたもののようです)状況に応じて様々なスプレー缶を使い分けられるよう、日々開発に勤しんでいます。いざという時缶は打撃にも使えるんだとか。
また初期はヴィジランテへの憧れから、悪党を縛り付けた場所に証拠として「Graffiti was here」と書いたり、グラフィティ作品を残したりしていたのですが、チーム加入後はそのようなことも無くなったようです。ある意味でインパクトのように模範的にならざるを得ないのはなんだか面白い共通点ですね。
(因みにグラフィティがスタンとして、これまたプライベートで現れた別のヒーローと、久しぶりにグラフィティを描く内容のSSがあります。リンクはこちらから→https://twitter.com/FamiliaReport/status/1145522048493473792?s=19
パルクール
もうひとつの武器はパルクールです。スタンは以前からスポーツや体育科目が得意ではないひ弱な少年でした。いじめられていた頃からそうだったのですが、いじめっ子から殴られそうになった時、小さく身のこなしが軽いおかげで避けられたことも時々ありました。この長所を活かし、グラフィティは様々な場所を足場にひたすら避けて逃げて相手を翻弄するためにパルクールを習得していきます。現在は比較的筋肉も付いてきたのですが、相手の攻撃を避けながら隙を見つけてスプレーで撹乱する戦法は、グラフィティの強みのひとつです。
スケートボード
最後はスケートボードです。グラフィティを最初から知ってくださっている方々は「え?そんなのあったっけ」と思っているかもしれません(いるかどうかは別として...)。......ごめんなさい、今考えました(笑)。
現在「エクスプローラーズ」には心強い移動手段(いずれ「彼」も紹介することになるでしょう)がいるのですが、それ以前からグラフィティはスケートボードを移動手段として使っています。パルクールとは違いこれはスタン自身の趣味のひとつなのですが、テクニックを追求するようになったのはヒーロー活動を始めてから。今では自分の身体の一部のように上手に扱えます。チンピラ相手くらいなら盾や突撃武器としても使えるんだとか。因みに今のスケートボードは3代目、「メイヘム Mayhem」という名前がついています。
さて、ここまでグラフィティを解説してきました。コスチュームは市長デザインの中でもシンプルかつお気に入りで、これまた思い入れのあるキャラですね。
最後になりますが、アレックスとの関係で示唆したとおり、スタンは所謂ゲイ(同性愛者)です(因みにアレックスはバイセクシャル両性愛者)です)。市長の創作キャラの中には少なからずこういったLGBTQ+要素が出てくるのですが、そこら辺は特に普通の恋愛と関係なく、普通に描けて行けたらいいなと思っています(彼らが生きる世界の中にある差別などはその限りではありませんが、それもまた彼らの現実なのかな、などと思ったりしています)。ただ創作界隈では文化としてそうも行かない部分があるので、こちらの配慮に伴う自衛を何卒よろしくお願いします。その上で、今後もグラフィティを初めとする市長のキャラを気に入ってくださるのであれば、これほど幸せなことはありません。
なんだか説教臭くなってしまいましたが、特にそういった意図はありません(笑)、お互い気楽に行きましょう。
では、また。

The Familia Universe Production

主にTwitterで活動している「市長」の創作活動をまとめたホームページです。

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